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mako watanabe    ***   like the ocean we share, we are one in the same   ***               動物関連の記事を選びたい方は、カテゴリーの <ペット問題><@仕事> <動物福祉><動物関連イベント> からご覧ください。
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わたしも秋には自主上映会をもくろんでおります。


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「犬と猫と人間と2」ニュース Vol.12 2014.3.7発行
発行:映像グループ ローポジション/合同会社東風
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1.新着ニュース
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1.DVD発売日が決定!

『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』DVDパッケージ
ふたたび、いのちをめぐる旅が始まる。

2014年5月24日(土)発売
価格:¥3.800(税別)

<特典映像 65分>
○-1年後の「犬と猫と牛と人間と」-
・石巻篇「絵画、飼主に帰る」8分
・福島犬猫篇「飯舘村-レスキューというよりケア-」16分
・福島牛篇「ふたりの牛飼い」10分
○完成上映会 出演者・スタッフ挨拶 17分
○予告編 2分
○ローポジション作品紹介 12分

<封入特典>
リーフレット

2013年/16:9/104分/片面2層/リージョンフリー
副音声:音声ガイド(視覚障害者向け)/英語字幕/日本語字幕(聴覚障害者向け)

品番:KKJS-176 発売:映像グループ ローポジション 販売:紀伊國屋書店

紀伊國屋書店ウェブサイトにて予約受付開始!
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-10-4523215109826

Amazonでも予約受付開始!
http://p.tl/ye8p


2.CSテレビ「衛星劇場」にて放送されます!

3/8(土) 13:30
/11(火) 11:30
/26(水) 18:15
4/7(月) 11:30
/18(金) 11:00

※放送はクローズドキャプションを採用しており、
聴覚障害のある方にもお楽しみいただけます。

詳細はこちらから。
http://www.eigeki.com/genre?action=index&category_id=2

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2.震災3年目
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季節めぐり、3月啓蟄。
今年は例年にない雪とともに、冬の寒さも長く感じました。
僕の暮らす宮城県でも各地で数十年ぶりという積雪を記録し、
溶けぬうちからとめどなく降り積もる雪に恐ろしさを覚えました。

このところ全国で打ちつづく自然災害を見聞きするにつけ、
現地の犬と猫と、それから牛(をはじめとする家畜動物)は
どうしているかと思いいたります。
本作を通しての出逢いがなければ、そうした思いには僕自身
きっと至らなかったように思います。

各地で、上映の機会をつくり上げて下さるすべての方に、
心より感謝を申し上げます。

震災の日を、今年は福島で迎える予定です。
ふだん、祈ることも願うことも縁遠い身ですが、
この日は素直に祈り、願いたいと思います。

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3.劇場情報
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【まもなく公開】

●東京都 キネカ大森 03-3762-6000

日程:3月8日(土)~3月14日(金)
時間:8日のみ 10:40/14:20/18:00
9日~14日 12:35/16:20
※8日(土)18:00の回上映後、飯田プロデューサートークあり

劇場HP:http://www.ttcg.jp/cineka_omori/

●宮崎県 宮崎キネマ館 0985-28-1162

日程:3月8日(土)~3月14日(金)
時間:12:00/18:00
劇場HP:http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/

【順次公開】

●福岡県 KBCシネマ 092-751-4268

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4.自主上映情報
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3月、4月の上映会は「犬と猫と人間と」が3件、
「犬と猫と人間と2」は公開・非公開を合わせ20件が
予定されています。
DVDやテレビ、劇場では味わえない手作りの上映会の
魅力は、なんといってもそこに集う人との出逢い。

上映会とともにイベントやトークも目白押しですので
ぜひ足をお運び頂けたら幸いです。

<近日開催予定の公開上映会はこちら>
http://inunekoningen2.com/jyouei/schedule.html


◇「犬と猫と人間と」◇

■東京都町田市

日時:3月8日(土)13:20開場 13:40上映
会場:町田市民フォーラム
住所:東京都町田市原町田4-9-8 (サウスフロントタワー町田内)
料金:無料
主催:日本大学VAC TATパート
共催:学生団体PAW
協賛:NPO法人 フレンズ・オブ・アニマルズ
mail: juntama@athena.ocn.ne.jp(担当 田中)

■茨城県水戸市

日時:3月15日(土) 9:50上映
会場:茨城県総合福祉会館コミュニティホール
住所:水戸市千波町1918
料金:500円
主催:水戸ご当地上映会実行委員会(仮)
TEL:050-3553-0310
mail:najiko-mitojouei@memoad.jp
http://minnanoeigakaidappe.blog.fc2.com/

■熊本市

日時:4月12日(土) 15:00
会場:市民会館崇城大学ホール 大会議室
住所:熊本県熊本市中央区桜町13
料金:1,000円(定員100人)
主催:3.11からはじまるいのち。シネマアクト2014実行委員会
tel: 080-4273-3609
mail: 311cinema.act@gmail.com
https://www.facebook.com/311cinemaact.kumamoto


◇「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」◇

■神戸市

日時:3月8日(土) 13:30開場 14:00上映
会場:神戸市立こうべまちづくり会館 2階ホール
住所:神戸市中央区元町通4-2-14(元町商店街)
料金:1,000円(先着80名)
主催:NPO法人青年協議会 関西
TEL: 090-6855-8663 (齊藤)
mail: seinenkyougi.kansai@gmail.com

■栃木県足利市

日時:3月9日(日)13:30開場 14:00上映
会場:足利市助戸公民館ホール
定員:150名(先着順)
料金:無料
主催:「がんばろう 東北!」応援プロジェクト足利風
共催:足利市教育委員会
後援:あしかが子育て応援ネット
(公社)栃木県獣医師会足利班
避難者に寄り添う市民ネット足利
問合せ:足利市民活動センター内
「がんばろう 東北!」応援プロジェクト足利風
TEL: 0284-44-7311(担当:鈴木)
mail: info@shimin-act.jp

■埼玉県所沢市

日時:3月9日(日) 14:00上映
会場:小手指公民館分館
住所:所沢市小手指町4-22-2
料金:1,000円
主催:生活クラブ生協・所沢南支部運営委員会
tel: 042-923-3937
mail: momo.sachiko@jcom.ne.jp

■東京都江戸川区

日時:3月9日(日) 13:30開場 14:00上映

※上映後の催し
トークショー「盲導犬ユーザーの震災」
プレゼンテーション「今、わたしたちにできること」
報告「被災動物の当時と今」

会場:清新町コミュニティ会館
住所:江戸川区清新町1-2-2
料金:1,500円
主催:一般社団法人 盲導犬総合支援センター
TEL: 03-5452-1323
mail: iwama@goguidedogs.jp
http://www.goguidedogs.jp/

■大阪市

日時:3月11日(火) 13:00受付 13:30上映

※ゲストトーク
「東日本大震災が生んだ、現実とこれから」
児玉 小枝さん(フォトジャーナリスト)
机 美鈴さん(朝日新聞記者)

会場:大阪経済大学 大隅キャンパス D館1階D10フォーラム
住所:大阪府大阪市東淀川区大隅228
料金:無料(先着200名)
主催:大阪経済大学 本村ゼミ
後援・問合せ:大阪経済大学 地域活性化支援センター
tel: 06-6328-2431
http://www.osaka-ue.ac.jp/life/openlecture/

◎申込み
締切:3月6日(木)
方法:下記URLにアクセスして、申込フォームに必要事項を
入力して送信してください。
https://area11.smp.ne.jp/area/card/181/iaKN3h/M?S=oemj4ljt4k

■茨城県水戸市

日時:3月15日(土) 12:35上映
※宍戸監督によるトークあり

会場:茨城県総合福祉会館コミュニティホール
住所:水戸市千波町1918
料金:500円
主催:水戸ご当地上映会実行委員会(仮)
TEL:050-3553-0310
mail:najiko-mitojouei@memoad.jp
http://minnanoeigakaidappe.blog.fc2.com/

■神奈川県横須賀市

日時:3月16日(日) 13:00開場 13:30上映
会場:ヴェルクよこすか6Fホール(旧 勤労福祉会館)
住所:横須賀市日の出町1-5
料金:1,300円(前売り1,000円)
主催:ねこじゃらし工房
tel:090-7190-1544(中田)
mail: nonnon.nekojyarashikobu@gmail.com
http://ameblo.jp/non-non0112/

■京都市

日時:3月16日(日) 15:15上映

※3月15日~19日まで同会場にて「震災で消えた小さな命展
複製画展」の展示がされています。16日の14:30~は命展
主催者のうささんによるトークも予定されています。

会場:立命館大学国際平和ミュージアム
住所:京都市北区等持院北町56-1
料金:無料
主催:立命館大学独立研究科事務室
mail:doku-ken@st.ritsumei.ac.jp
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/


■北海道中標津町

【1(ワン)・2(ニャン)・3(SUN)ダーフェスティバル】

日時:3月21日(金・祝) 13:00 上映
会場:ウエディングプラザ寿宴
住所:北海道標津郡中標津町東三条北1丁目8
料金:無料
主催:中標津わんにゃん一家
tel: 0153-77-9099

■神奈川県座間市

日時:3月23日(日)1回目 10:30上映/2回目 14:00上映
※阿部智子さん(アニマルクラブ石巻代表)
宍戸監督によるトークあり
会場:ハーモニーホール座間・小ホール
住所:座間市緑ヶ丘1-1-2
料金:(前売)1,000円/高校生以下700円
(当日)1,200円/高校生以下800円
主催:犬と猫と人間と2 座間上映会実行委員会
後援:座間市教育委員会
問合せ:コーヒーノート
TEL/FAX:046-254-2282
mail:info@coffeenote.com

■東京都千代田区

「3.11映画祭」にて上映

日時:3月27日(木)13:00上映
会場:アーツ千代田 3331内 特設ギャラリー
住所:東京都千代田区外神田6-11-14
料金:1,000円(前売り700円)
主催:一般社団法人非営利芸術活動団体 コマンドNわわプロジェクト
tel:03-3518-9101
mail:info@wawa.or.jp
http://311movie.wawa.or.jp/

■山口県下関市

日時:3月30日(日) 14:00上映

※13:00~「いぬとねことにんげんと」(ダイジェスト版)
の無料上映を予定しています。

会場:下関市勤労福祉会館
住所:山口県下関市幸町8-15
料金:1,000円
主催:関門ドキュメンタリー映画自主上映会
tel: 080-2946-8943
mail: kanmond@gmail.com
http://kanmon-d.ldblog.jp/

■神戸市

日時:4月16日(水) 9:45上映
会場:北神区民センター
住所:兵庫県神戸市北区藤原台中町131
料金:1,000円
主催・問合せ先:NPO法人青年協議会 関西
tel: 090-6855-8663 (齋藤)
mail: seinenkyougi.kansai@gmail.com

■東京都町田市

日時:4月26日(土) 1回目 14:30上映/2回目 18:30上映
※宍戸監督によるトークあり
会場:町田市民フォーラム
住所:町田市原町田4-9-8
料金:1,000円
主催:まめちびくらぶ(今立)
TEL:042-721-1322
mail:qojuyu@jcom.home.ne.jp

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5.自主上映会募集!
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「経験が無いので不安」、「お客さんが集められないかも」etc。

そんな悩みや不安には映画配給の仕事師,東風の
若手スタッフたちが優しく丁寧にサポートいたします。
ぜひご一緒に上映会をつくりあげてみませんか?

<お問合せ&申し込み>
合同会社 東風
MAIL:info@inunekoningen.com
TEL:03-5919-1542(平日11:00-18:00)
FAX:03-5919-1543
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-4-1 新宿Qフラットビル306

<詳細>
詳しくは、こちらの「上映会の手引き」をご覧ください。
http://inunekoningen2.com/jyouei/

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■映画の公式Facebookページはこちら!
http://www.facebook.com/inunekoningen2

イベントや上映情報などを随時更新していきます。
映画を観た感想などもお寄せ頂けましたら幸いです。

以上、詳しくはHPで! http://www.inunekoningen2.com/
転送・転載大歓迎です。

拍手[7回]

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フェイスブックにペット市場のことがあったので、過去の記事のリンクを貼ろうとしたのですが、昔のものは難しいようで、こちらに再掲します。
記事は2009/07/13のものですが、現地を取材したのはもっと前です。
その後に法改正があり、現状も少しはましになっているといいのだけど。
なかなか立ち入ることが許されない場所ですが、なんとかまた訪れるつもりです。

******

もっとも代表的なペットである犬と猫は無制限に大量生産・大量消費され、生き物を飼育する適性に欠ける人へも希望の動物が「簡単に」「安く」供給されてきた。
そうして数は殖え、捨てられ、殺処分されるといった悪循環が途切れることはなかった。

このたび動物取扱業の範囲が拡大されて動物売買の仲介も含まれることとなり、この連鎖を断ち切る一助になるのではと期待している。
だからといって安心なのでなく、私たちはペットをつくる「生産者」と、小売りとの仲介をする「中間業者」や「輸送業者」のあり方にまでも高い問題意識を持ち、監視し続ける必要がある。

さて、「市場」と聞けば魚類や農作物を扱う、広くて活気ある市場を想像する人が多いだろう。
私が訪れたそこは、倉庫街の一角にあった。

ここで淡々と売り買いされる商品は、「ペット動物」だ。
駐車場には当日の荷主(生産者、売り手)が着々と到着し、「商品」を運び込んでいた。

高い天井、がらんと広い殺風景な会場に、階段状にベンチが組まれている。
そこから見下ろす先には、金属製の棒を横に渡した長いレールがある。
レールは商品を待機させておく部屋につながっており、準備された数え切れないほどのケージが大人の背丈以上までに積まれていた。

合図と共に、まず犬猫以外の競りがスタートする。
最初に流れてきたのは、「メロン」「きゅうり」と印刷してある段ボール箱。
本当に果物や野菜から市が始まるのだ。

紅あずまの次に来た箱の商品は、「ピーター」と読みあげられたウサギ。
ピーターラビットに似ていることからこう呼ばれるが、実際はネザーランドドワーフという品種でインターネットでは一羽20,000円で販売していた。

レールの中央付近で男性がケージから一羽を手に取り、雌雄を調べ、客に見せてはポイと平たい箱に放る。
彼の左側には荷主、右側には商品を箱詰めする係が並ぶ。
荷主の希望価格で買い手が付かなければ値段が下がってゆき、下がり過ぎると荷主がストップをかける(売れ残りは荷主が持ち帰る)。

「ピーター」には4,000円の値が付き、特に空気穴もない小さな長方形の箱に再びポイと入れられ、ガラガラと金属レールの上を押されていった。
こうして商品は次々に押し流されてきて、買い手の前に披露され、値が付けられ、箱詰めされてはトラックの荷台に何段にも積み上げられて、どこかの店へと運ばれてゆく。
一連の作業が呆気にとられるほど忙しなく、手際よく、進んでいった。

小さな生き物たちは、粗雑に扱われる。
アヒルもアイガモもヒナがペアで900円。
人前にポイと放りだされると産毛に覆われた首を伸ばし、丸い目で周囲を見回していた。

ここの参加者が忘れきっていても、幼い命たちは確かに生きていて、そこで恐怖を感じて震えている。
たくさんのヒナやハムスターの子どもが両手でがさっと持ちあげられ、指の間から落ちそうになっても、気にとめる人などいない。
そこに参加している人々が気にするのは、次に流れてくる商品と値段だけだ。

単価が低い生き物は、ひとつの箱に10匹も20匹もごっそり入っている。
セキセイインコが600円。
ジャンガリアン・ハムスターが220円。
各地での繁殖ぶりが問題視されるミドリガメも箱からザザーッと出され、一匹110円で売られていた。

その様子を眺めながら、缶コーヒーを飲んでいる人がいる。
コンビニのおむすびをほおばる人がいる。 

徐々に価格の高い商品が流れるころになると、いつの間にか客の数が増えていた。
アカクサインコのペアは4万円。
4万円のポットベリー(ミニブタ)が、ケースから出された途端にギャーと大声で鳴きながら必死に暴れた。

「人に慣れてるの?」と質問が飛ぶ。
「慣れてるよ!」。
慣れてなどいるものか。

子豚をつかむ男性も、会場も、笑った。
鳴こうがわめこうが、どんな抵抗をしようが、ただガラガラとレールの上を運ばれるだけなのだ。

「次はサソリ! 何の種類か分かんない。自分で調べて! 1000円!」。
これが一時間半ほど続く最中にも、隣の部屋から子犬たちの叫びが聞こえる。

子犬と仔猫は一頭ずつ専用の箱に入ってレールに乗るので、ケージから箱に移されたのが怖いのだろう。
絞りだすような、嘆願するような声。
けれど私以外の誰にも、そんな声など聞こえはしない。

その後、犬猫市場が開催となる。
それまでの荷主も箱詰め係も全員が素手で、一度も消毒などしなかったのだが、ここで現れた白衣の男性はスプレーの液体で両手を消毒した。

犬猫の競りはレールの上にズラリと同じ形の箱が並ぶ、何とも異様な光景だ。
片面の空気穴から毛が見え隠れしていて、幾つかの箱がもぞもぞと微かに動く。
そして相変わらずの鳴き声が、この「商品」が生き物であると教えている。

前方のスクリーンに犬猫の種類、雄雌、毛色、血統書の有無、誕生日、欠点についての情報が映っている。
 
最初の箱からは、チンチラゴールデンの仔猫が出てきた。
白衣の男性は仔猫の両脇をつかみ、客に向かって高く掲げながら、右から左へとゆっくり見せた。

一往復すると、次は背中側を見せながら、また一往復。
買い手が付くまで、それを数回繰り返す。
仔猫は両目を見開き、口と肉球をいっぱいに広げていた。

5万円の希望価格に及ばず、3万4000円で落札されるまで一分とかからない。
この先は小鳥や昆虫と同じで、細く裂いた新聞紙と共に箱詰めのまま買い主のトラックへ。

 
市場の規制では、「小型犬の出荷は生後40日以上」としているが、それ以下の個体もあった。
シーズ、シュナウザー、パピヨン、人気のチワワも平均して3万円強で、ミニチュア・ピンシャーやトイマンチェスターテリアといった珍しい犬種で4~5万円程度といったところか。

この市場では荷主に対し、「ウィルス性疾患の疑いがある場合」は出荷できないとしている。
しかし感染症には潜伏期間があるし、目視だけで判断できない。
しかも、この生後40日前後というのは母乳に含まれる移行抗体が切れるころで、子犬がもっとも感染症に罹患しやすく移動に適さない時期である。
 
驚くのは、「両膝脱臼」「右膝蓋骨ゆるい。左膝脱臼」「ヘルニア」「これ以外の欠点が見つかっても一切返品不可」とあっても、健康な(と自己申告する)個体と価格が変わらない点である。

専門家ならともかく、一般消費者が見ただけで脱臼など分からないので構わないという考えだろうか。
新しい家族に迎えられてから症状が悪化し、手術が必要になったとしても、そこまで関知しないということか。

犬にはやたらと「脱臼」が多かったが、この日の荷主が約30で、出品された犬猫の数が百数十頭だったことから同じ血縁関係の劣性遺伝と考えられる。
それを承知で繁殖させること、売買を許すことを、新しい制度で禁止できるといいのだが。

またチワワと柴犬のミックス、チワワとポメラニアンのミックスが共に3万円弱と、希望価格より上回る。
純血種同士の雑種は人気で、店頭では純血種より高く販売されることも少なくない。これなら敢えて雑種をつくろうとする人もいるだろう。

 
箱の列は終わりがないのかと思うほど数珠繋ぎになっていて、まるでオートメーション化された工場の一部分を見ている錯覚に陥る。
しかし、ひとつの箱が開かれるたび、そこにあるのは小さな命だった。
白衣の男性に持ちあげられるのは、不安げな子犬と仔猫だった。

ほんの数時間前、親兄弟から引き離されたばかりの幼い生き物たちは、そのショックに必死に耐えていた。煌々と灯る蛍光灯の光の中、高く、ゆっくりと回されながら、自分を値踏みする人々の視線にさらされながら、恐怖と懸命に闘っていた。

今朝まで母親のお乳を吸っていたのであろう子犬の口元も、鼻先も肉球も、まだやわらかで愛らしいピンク色をしていた。
細いシッポが、小刻みに震えていた。

あるものは、その日の早朝に地方から空輸され、ここで競られた直後に陸送され、数日後には店頭に並ぶのだ。
そうした過酷な流通過程で命を落とす個体は数えきれず、誰にも知られず闇に消えるだけだ。

この市場は、週に一度開催されている。
各地の繁殖場では目を覆うような環境で純血種が交配させられ、天文学的な数の子犬と仔猫がこうしたペット市場へ集められ、日本の華やかなペットブームの根底を支えてきた。

ペットショップで無邪気な姿を見せる子犬や仔猫を見て、人は「かわいい」と喜ぶ。けれど本当は、とても残酷なのだ。そのことを私たちの社会は知らなさすぎる。
 
ヨーロッパにはペット動物の店頭での生体販売を禁止する法律を有する国があるが、たとえなくてもショップのケージに収められる幼い個体を見た人々が「かわいそうではないか」と声を上げ、やめさせる。
同じ光景を見て「かわいい」と感じるか、「かわいそう」か。

その違いは、いかに問題を理解できているかにかかる。
今、必要とされる意識レベルの底上げは、一人一人が身近で出来ることのひとつである。










拍手[90回]

以前のようにブログ更新しないもので管理ができておらず、つまりコメント欄を設けながらも返信できずにいます。
ご質問に個別の返答は出来かねますが、文章と写真の転載に関しましては、基本的には出典を明らかにしていただければ結構です。
どのような形でご利用いただけたのか、あとからご報告を頂戴できればよりありがたいです。

うずらさん、midori さん、お返事遅れてごめんなさい。
ちなみに、あの痩せっぽちの子犬の名前は、たらちゃんです。
別の記事で書いたかもしれないけれど、あの取材の帰りも犬たちの匂いがしていて(手は洗ったのに)、車の中でも気配を感じて仕方なかったのです。

撮影をしてくれた美智子ちゃんに、そう告げると、彼女も同様に感じているとのこと。
「いやじゃないよ。一緒においで」と、窓の外を見ながら独り言のようにつぶやきました。
彼女は『犬と、いのち』にも掲載した白い子犬のきょうだいを東京に連れ帰り、新しい飼い主探しをしたいと申し出たものの、市民ではないため断られたところでした。

わたしには、あの子犬がついてきている気がしました。
だから、あの子は、たらちゃん。
わたしの子です。

別の写真をアップしようと思ったら、pcを新しくしたままデータの移行ができていませんでした。
いつか、また。
たらちゃんたちのことを、どうぞ忘れないでやってください。













拍手[22回]

久しぶりの更新になってしまいました。
とけてしまいそうな暑さが続きますが、お元気でしょうか。
ペットの熱中症にも注意してほしいと思い、今月のしっぽの気持ちで取り上げてみました。

しっぽの気持ち:熱中症から守るために 1

しっぽの気持ち:熱中症から守るために 2

本文に「バッグの中で熱中症に苦しむ愛犬」というくだりがありますが、この犬は命を落としてしまいました。
自分の犬に対する気配りや、犬と暮らすにあたっての勉強が不足していますよね……





環境省中央環境審議会動物愛護部会(第30回)の開催について











拍手[11回]

春の嵐が吹き荒れています。
朝から事務所で過ごした今日、夕方にかけて風が強まったものでテレビをつけたら「早めに帰宅を」とのアナウンスが。
これはタイヘン!

我が社のホープ君の運転で他の人たちを駅で降ろしたあと、わたしは自宅まで送ってもらいました(特権)。
6時過ぎには家に戻り、得した気分の火曜日です。

でも、こんな日には必ず思うこと。。。
家のない猫たちは、どんなところで、どんなふうに今夜を過ごすのだろう。
すずめたちは安全な場所に隠れたかな。

今月のしっぽの気持ち







名前負けしてない猫









拍手[13回]

クータと歩くルートの先々で、桜の蕾がむっちりふくらんで枝が重そう。
東京は今週末にも開花宣言のようです。

学生の皆さんは春休みですね。
宿題のない自由な時間を、どうか有意義に過ごしてくださいね。

中学受験を終えた春休みに浮かれる私に、友人のおばあちゃんが言った言葉を思い出します。
「今このときは宝石のような時間なんだよ」

あのころは、その意味を考えようとすらしませんでした。
でも今、実感。
なにしろ一日、一週間、一ヵ月が怒濤のように過ぎてゆくのですから。

……というわけで、宝石の時間を大事にね。









福島県動物救護本部

環境省 被災ペット対策の状況









拍手[14回]

首輪がついてますね。
人に棄てられた犬たち。

怖くて、心細くて、さびしくて、お腹がすいて、喉が渇いて……
それでも、また人を信じている。

彼らの純情に、私たちは応えられているかな。
どうなのだろう。



facebookより転送









拍手[21回]

小学二年生の作文。
心からの拍手を送ります。
「犬をかうということ」pdf















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