忍者ブログ
mako watanabe    ***   like the ocean we share, we are one in the same   ***               動物関連の記事を選びたい方は、カテゴリーの <ペット問題><@仕事> <動物福祉><動物関連イベント> からご覧ください。
[42] [41] [40] [39] [38] [37] [36] [35] [34] [33] [32]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今日の曇った空のような灰色のテーマですが、読んでくださいね。

昨年秋、ある地方都市を走る2トントラックのあとに着いてゆきました。
到着したのは、犬と猫の定点定時収集の現場。
決められた曜日と時間に、そこで不要の犬と猫を回収するのです。

ある程度の想像図は頭の中にありました。
でも、ここまでその通りとは思っていなかった。

一カ所目で、いきなりこれでした。
中には、それぞれ若い猫が一匹ずつ。

「近所の人に頼まれたから」
この人自身の持ち込みではないため、無料です。


次の場所。
こういうところでした。

昔はここに、いつでも自由に捨ててゆくことができたようです。
現在は飼い主による持ち込み以外は認めないため使われていないというけど……。


ここではまず「咬んだから」と、セッターが連れてこられました。
次に、高齢女性が台車を押しながらやってきました。
中には……


このあと、一頭ずつトラックの荷台にあるケージに移されます。
怖いのでしょう、オシッコを漏らす子犬もいました。


女性は慣れた様子で書類を書き込み、千円札を出しました。
初めてではないと思われます。
空になった台車を押して、来た時と同じ方向へ帰ってゆきました。

次に男性が軽トラックで乗り付けました。
自宅の犬が生んでしまったと、箱を地面におろします。

不妊去勢手術は考えなかったのですかと訊ねると、
「もう12歳だから生まないと思った」

中にいる犬たちのきょうだいが、今までどれだけ命を奪われたろう……
そう思ったとき、箱がもぞもぞと動き、この子が頭を出しました。


恐らく、ついさっき母親の温もりから引き離され、狭い箱に押し込められたのです。
こちらを見る不安気な瞳……たまらなかったです。

都会に住む人や、動物を家族の一員として愛する人にとっては、信じられない光景でしょう。
でも不要犬猫の定点定時収集は全国38の自治体で行われており(平成18年度現在)、収集地点は長野市と佐世保市で1カ所、長崎県が一番多く107カ所と、さまざまです。

このシステムが長く残るのは、簡単に言ってしまえばニーズがあるため。
地方に行けば外飼いや放し飼いは珍しくなく、当然のように繁殖して犬と猫の数が増える。
増えれば捨てられる。

野山に放置された幼い生き物は、餓えと乾き、暑さ寒さ、それから他の動物に襲われるなどしてすぐに生き絶えるけれど、がんばって生き延びた少数が野犬、野猫となります。
犬は狂犬病予防法があるし、農作物被害を及ぼす、人が恐怖を感じると通報され捕獲対象となります。

行政側としては、捕獲するよりも外部に委託して定点定時に持ち込ませるほうが人手と予算の節約になります。
これが主な理由です。

暗いままで、今日の記事を終えるつもりはありませんからね。
一昨年の、環境省と厚生労働省による異例の通達に象徴されるように、日本の動物行政は方向転換しようとしています。

保健所やセンターに収容された動物が生存するための必要経費、3億5000万円がおりたことは大きなニュースになりました。
文言だけでなく、財政的裏付けがあるのは国の本気と見て取れるでしょう。
ただしこれは地方交付税に入るので、請求しなければ一般財源化してしまいます。

活動している方たちは、行政の担当窓口で「予算がないから」と言われて引き返さざるを得なかった経験がおありかと思います。
これからは、それは通りません。
どんどん請求してもらいましょう。

その他にも、国の動物愛護管理指針に基づく殺処分半減計画が続く29年度まで、施設改善費に1億円の予算がつくことになっています。
これは、殺処分までの収容を想定してつくられている施設を、生かすための施設へと改善(シェルター化)するための予算を半額まで補助しましょうというものです。

私は国内では数えるほどの施設しか見学していませんが、その状態からも到底足りる額ではありません。
また、今の日本の経済状況からして、今後順調に増やしていただけるとは期待できないでしょう。
それどころかカットされる可能性のほうが高いです。

でも、とりあえずある予算の範囲で少しでも活用することからです。
(余るようなこと、あっては困ります)
と同時に、飼い主の意識を持ち上げる、適正飼養と終世飼育義務、不妊去勢手術の必要性と重要性を広めてゆくことです。

長く地道な道のりですが、国の施策の変わり目である今は絶好のチャンス。
来年は動愛法の再々見直しの年で、パブリックコメントもあるでしょう。
一般市民が法律の内容に係ることのできる、この少ないチャンスを”今度こそ”生かしましょうねっ!


拍手[859回]

PR
この記事にコメントする
NAME
SUBJECT
COLOR
E-MAIL
URL
COMMENT
PASS Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
これはもしかして・・・
これはもしかして・・・件の○城県の実例でしょうか・・・?

こうなると、行政の問題ももちろん大切ですが、それ以前にこういう人たちの考え方そのものをどう変えていくかという・・・それに尽きますねえ・・・

たとえば、ここに登場する何人かの人たちに、万一例の映画を見てもらっても、もしかして何も感じないかも・・・
などと、ちょっと絶望的な気持ちになってしまいました。

そういえば、あの映画をご紹介したmixiの日記をお送りしたら、飯田基晴さんからメールをいただきましたよ♪
omake 2009/02/27(Fri)11:53:57 編集
Re:これはもしかして・・・
omakeさん

えーと、どこどこですって言ってしまっていいのか分からないので、とりあえず言いません。

そうなんですよ、こういう「何とも思ってない」層を、一体全体どうすりゃいいのって思うでしょう?
日本人が大好きな「横並び精神」を刺激するか、でなければ、これがとっても恥ずかしいことだと理解させるか……かしらねえ。

うーん。
片っ端からトライしてみようか。

六本木ヒルズのイベントのときに流していたビデオでも、ある県の定点定時を取材していましたが、まったく同じ。
呆気ないほど、あっけらかーんと捨てるのです。

自分の犬を引っ張って、首を吊るようにして回収の箱に入れ、
「私は犬が好きだから、次は吠えない犬を飼う」
って、笑いながら語るんです。
その人、犬のイラストが着いたTシャツ着てるの。





【2009/02/27 15:20】
無題
高齢女性の慣れたご様子を見て、どなたも何も言われなかったのですか?誰かがその女性にひと言、『もう同じ事を繰り返さないで下さいね』とは言えなかったのでしょうか?
中島美奈子 2013/05/19(Sun)03:12:19 編集
しね
ペットショップ無くして 避妊去勢しましょう!

ディーラーは きびしく、保健所のの仔は
なんとかしましょう!
虐待詐欺は 死刑にしましょう。

人間は 優しくなりましょう。
たかなし 2013/05/19(Sun)04:46:29 編集
幸せになって欲しいです
お友達のFacebookからお邪魔しました

命の重さは生きているすべてが同じ重さ

どうかこの子達がどうか幸せになりますように
祈るしか出来ない何もしてあげられない自分が歯がゆいです!

幸せをお祈りしておりますm(_ _)m
雪乃 URL 2013/05/20(Mon)15:58:27 編集
皆さんは
皆さんは子供の頃、鈴虫とかコオロギ、カイコなど飼ったことはありませんか? ヤドカリでも良いですが。
その子たちは、どうしましたか?
生態を細かく調べ、それに沿った飼育環境を作り、大人の手を借りて一大コロニーに育て上げ、今も続けているなんていう方は恐らくいらっしゃらないのではないかと思います。
何の気なしに子ねこや子犬を捨てる高齢者は、恐らくお孫さんや近所の人には親切で優しい人かもしれません。
ただ前述の虫の飼育と同じレベルで犬や猫を見ているのではないかと思います。
こうした価値観の方たちには、お孫さんなどから言ってもらうのが最も効き目があるような気がします。
nana 2013/12/12(Thu)02:04:11 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
calendar
02 2017/03 04
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
twittin'
ここにいるよ
w/ your little help
recent comments
[07/02 NONAME]
[02/01 ももこひめ]
[11/28 NONAME]
[11/27 直樹]
[11/27 テンテン]
[11/27 テンテン]
[11/26 s_omega]
[10/27 小春]
[08/31 tunafishermann]
[07/22 よしだ]
[05/08 森内です。]
[04/26 くみほ]
[04/09 カオリ]
[03/18 はぐれコマドリ]
[03/16 はらだ]
[03/14 TT]
[01/20 anne mama]
[01/19 渡辺眞子]
[01/16 anne mama]
[01/08 阿部敏明(カプアンパパ)]
[12/12 nana]
[12/03 dekopika]
[11/20 ちょべ]
[10/23 想ちゃん]
[09/04 ひらたけいこ]
動物にまつわる本
visitors
無料で使えるプチアクセスカウンター
search
access analysis
フリーエリア
忍者ブログ [PR]
♥ sozai:ふわふわ。り Template by hanamaru.