mako watanabe ***
like the ocean we share, we are one in the same ***
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初めて地元の行政施設を取材したころのことだ。
私が「殺処分」と言うたびに、先方は「安楽死処分」と訂正した。
何度も続くので、
「では実際に殺処分を見て、安楽死だと思われたのですか」
と尋ねたら、
「見てはいないけど、そう聞いています」
当時も今も、センターや職員を非難するつもりはない。
でも社会問題である殺処分に取り組むために、私たちは現実を知る必要があり、そこに壁を立てられては前に進めないと、もどかしく思ってきた。
行政側にすれば、こうした問題は取り上げられ方ひとつで誤解を招き、バッシングを受けやすいから、とかく慎重になりがちなのはわかる。
定点定時収集も、殺処分も、悪いのは作業を行う職員や行政施設ではなく、そこへ動物を送る飼い主と、社会システムですから!!
あれから10年が経ち、私は何度か殺処分に立ち合った。
実際に見た上で、あれを「安楽死」と呼ぶ人の顔が見たい。
「動物の殺処分方法に関する指針」には、第一原則として以下のようにある。
「管理者及び殺処分実施者は、動物を殺処分しなければならない場合にあっては、殺処分動物の生理、生態、習性等を理解し、生命の尊厳性を尊重することを理念として、その動物に苦痛を与えない方法によるよう努めるとともに、殺処分動物による人の生命、身体又は財産に対する侵害及び人の生活環境の汚損を防止するよう努めること。」
一度に大量を処分できることと、実施者に危険が及ばないという点を考慮すれば、二酸化炭素ガスを使用する今のスタイルになるのだろう。
しかし殺処分数が10年前の半分以下になっていることや、動物愛護の気運が高まる時代のニーズからすると、今後は一頭ずつ注射による安楽死を行うことを考えるべきだろう。
特に新しく億単位の予算をかけたセンターを計画しているところは、大幅な予算節減にもなるし、全国に先駆けたモデルケースをつくってほしいと思う。
殺処分ありきであった現存のセンターを保護や譲渡を目的としたシェルター化してゆくのが、これからの方向性なのだから。
そのためには、処置を行う職員への心のケアにも重点をおいてもらいたい。
イギリスでは現場職員らを対象としたカウンセリングをしているし、アメリカのシェルターでも同様の話を聞いた。
ところが日本の職員が心のケアをされることはないのが現状だ。
収容房の前を通るとき、犬たちに声をかけたり、餌を与えるときに撫でたり、ボランティアと連携してレスキューに努めたり、座る間もないほど働き詰め。
そして、彼らを処分機へ送る。
その精神的負担たるや、どれほどだろう。
近年は、環境省やセンターの方たちが「殺処分」という単語を使う。
資料なども、きちんとそう記しているものを見かける。
彼らも私も、ちゃんと同じ現実を見ているのだ、と感じることができる。

*……残念ながら、全国すべてのセンターと職員がそうでないのも真実。
殺処分は、私が今もこうして動物の問題に携わる原点なので、折にふれて書いてゆきます。
私が「殺処分」と言うたびに、先方は「安楽死処分」と訂正した。
何度も続くので、
「では実際に殺処分を見て、安楽死だと思われたのですか」
と尋ねたら、
「見てはいないけど、そう聞いています」
当時も今も、センターや職員を非難するつもりはない。
でも社会問題である殺処分に取り組むために、私たちは現実を知る必要があり、そこに壁を立てられては前に進めないと、もどかしく思ってきた。
行政側にすれば、こうした問題は取り上げられ方ひとつで誤解を招き、バッシングを受けやすいから、とかく慎重になりがちなのはわかる。
定点定時収集も、殺処分も、悪いのは作業を行う職員や行政施設ではなく、そこへ動物を送る飼い主と、社会システムですから!!
あれから10年が経ち、私は何度か殺処分に立ち合った。
実際に見た上で、あれを「安楽死」と呼ぶ人の顔が見たい。
「動物の殺処分方法に関する指針」には、第一原則として以下のようにある。
「管理者及び殺処分実施者は、動物を殺処分しなければならない場合にあっては、殺処分動物の生理、生態、習性等を理解し、生命の尊厳性を尊重することを理念として、その動物に苦痛を与えない方法によるよう努めるとともに、殺処分動物による人の生命、身体又は財産に対する侵害及び人の生活環境の汚損を防止するよう努めること。」
一度に大量を処分できることと、実施者に危険が及ばないという点を考慮すれば、二酸化炭素ガスを使用する今のスタイルになるのだろう。
しかし殺処分数が10年前の半分以下になっていることや、動物愛護の気運が高まる時代のニーズからすると、今後は一頭ずつ注射による安楽死を行うことを考えるべきだろう。
特に新しく億単位の予算をかけたセンターを計画しているところは、大幅な予算節減にもなるし、全国に先駆けたモデルケースをつくってほしいと思う。
殺処分ありきであった現存のセンターを保護や譲渡を目的としたシェルター化してゆくのが、これからの方向性なのだから。
そのためには、処置を行う職員への心のケアにも重点をおいてもらいたい。
イギリスでは現場職員らを対象としたカウンセリングをしているし、アメリカのシェルターでも同様の話を聞いた。
ところが日本の職員が心のケアをされることはないのが現状だ。
収容房の前を通るとき、犬たちに声をかけたり、餌を与えるときに撫でたり、ボランティアと連携してレスキューに努めたり、座る間もないほど働き詰め。
そして、彼らを処分機へ送る。
その精神的負担たるや、どれほどだろう。
近年は、環境省やセンターの方たちが「殺処分」という単語を使う。
資料なども、きちんとそう記しているものを見かける。
彼らも私も、ちゃんと同じ現実を見ているのだ、と感じることができる。
*……残念ながら、全国すべてのセンターと職員がそうでないのも真実。
殺処分は、私が今もこうして動物の問題に携わる原点なので、折にふれて書いてゆきます。
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はじめまして
著書を読ませていただき、以前よりご活動に賛同し、陰ながら応援させていただいている者です。
はじめての書き込みでたいへん厚かましいお願いではございますが、このたび私も微力ながら何か世の中に訴えかけられないかと動物のことを中心としたブログをはじめました。お時間のあるときにでも覗いてみていただければ幸いに思います。またお差支えなければ渡辺さまのブログをリンクに貼らせていただけませんか。ご検討
はじめての書き込みでたいへん厚かましいお願いではございますが、このたび私も微力ながら何か世の中に訴えかけられないかと動物のことを中心としたブログをはじめました。お時間のあるときにでも覗いてみていただければ幸いに思います。またお差支えなければ渡辺さまのブログをリンクに貼らせていただけませんか。ご検討
Re:はじめまして
BpLさん
はじめまして。
私の本を読んでくださり、どうもありがとうございました。
お一人お一人が、それぞれの足元から「できること」を初めてくださるご報告は、いつも嬉しいです。
次回はサイトのアドレスも書き込んでくださいね。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
はじめまして。
私の本を読んでくださり、どうもありがとうございました。
お一人お一人が、それぞれの足元から「できること」を初めてくださるご報告は、いつも嬉しいです。
次回はサイトのアドレスも書き込んでくださいね。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
本当の愛護センターとなるように
眞子さんの殺処分の捉え方、センターのあり方、職員へのケア導入、・・・全く同感です。
私も、何度か県のセンターへ行っておりますが、けっして不要ペットの処理場であってはならないと思います。
保護・譲渡施設、常在動物のふれあい広場として、人と動物が明るく楽しめる場所であってほしいです。
話は変わりますが、奈良の鹿を矢で殺し、その肉で金儲けしようとした男・・・絶対許せぬ!
私も、何度か県のセンターへ行っておりますが、けっして不要ペットの処理場であってはならないと思います。
保護・譲渡施設、常在動物のふれあい広場として、人と動物が明るく楽しめる場所であってほしいです。
話は変わりますが、奈良の鹿を矢で殺し、その肉で金儲けしようとした男・・・絶対許せぬ!
Re:本当の愛護センターとなるように
くまがいしょうこさん
愛護センターが、本当に動物たちを愛し、護るところになってほしいですね。
その気持ちは職員さんも同じだと思います。
(とっても残念ながら、逆行する職員さんもいるし、自治体もありますけどね……)
愛護センターが、本当に動物たちを愛し、護るところになってほしいですね。
その気持ちは職員さんも同じだと思います。
(とっても残念ながら、逆行する職員さんもいるし、自治体もありますけどね……)
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