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mako watanabe    ***   like the ocean we share, we are one in the same   ***               動物関連の記事を選びたい方は、カテゴリーの <ペット問題><@仕事> <動物福祉><動物関連イベント> からご覧ください。
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BBCのニュースマガジンより。
ニュース映像もぜひご覧になってくださいね。

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2013年3月のこと、ゲイリー・ロバーツは一本の電話を受けた。
チャドとカメルーンの国境付近で100頭の象が殺害されたという噂を確かめてほしいというもの。
彼はセスナ機で、虐殺の現場へ向かう。

「恐ろしい光景だった。密猟者たちが象牙を持ち去って2日の間に地元民が肉をはがしたあとの、ただの骨の山が残されていた」
地面には血の池が広がっており、死骸は何マイルも散らばっていた。
殺された数を確認する唯一の方法は、頭蓋骨を数えることだった。
100頭近い象がここで死んだことを確認した。

「おそらく20〜30頭の群れが同時に襲われたのだろう」
これだけの数を殺すには、密猟者たちは機関銃を使用したのであろう。
「心が張り裂ける光景だ。人が倒される戦場も動物が倒される場も、心と体が沈み込むような恐怖だ」

国立公園当局に報告をして、家に戻った。
すると2日後に、一頭の赤ちゃん象が生き残ったらしいという連絡を受ける。
ロバーツと家族はしばしば孤児の動物を保護していたので、彼は再び子象を探しに向かった。
地元の人たちに尋ねながら、ピックアップトラックを調達し、次の村へと。

子像は25キロと伝えられており、それなら小さい部類だ。
しかし、そこにいたのは生後9ヶ月ほどの160キロの子が木にくくりつけられている姿だった。
首にはロープが巻かれ、傷口は膿んでいた。

小さな生き物は怯え、怒り、家族を失った悲しみをたたえていた。
そして脱水と飢餓も深刻な状態だった。
牛の乳を与えられており(哀れに思った人がしてくれたことなのだが)子どもの象には有毒で、ひどい下痢を引き起こしていた。
「衰弱した上に、木につながれたところを子どもから木片や小石を投げつけられ、気が立っていた」

「近づくと子像は噛みつこうとした。鼻を高く上げて少し構えた。私はその場を動かずに、持参した混合ミルクを与えた」
一時間半ほどで子像は落ち着き、トラックに乗せることができた。

飛行機のところまで戻る2時間のドライブの間に、ロバーツと仲間は子像にマックスという名前をつけた。
この子の救助はまさに彼らの最大限度(maximum)の力を要する困難であるから。
「でこぼこ道の上を走るトラックの後ろにマックスを乗せて走らなくてはならないのだから」

<中略しますが、滑走路に着くと暴徒に囲まれたり、軍が出てきたりします。翌朝になって何とか飛行機の中にマックスと搭乗。機内はきちきちです。マックス、パイロットと他の乗客とで、その飛行機の積載重量を超えていて、マックスが機内で動き回ったりパニックになったりしたらというリスクもありました>

「マックスは下痢で弱っていたので鎮静剤は使えなかった。なので必要であれば動きを抑えられるよう足にロープを巻いた。彼は操縦桿に興味を示したり、鼻を延ばしてわたしの手や顔をさわっていた。ちょっと邪魔だったけれど、ユニークな経験だった」

家に着くと、マックスは疲れきって倒れ込んだ。
ロバーツと妻のウェンディが24時間態勢の世話にあたった。

星空の下で彼と一緒に眠り、マックスが休めるよう人間を遠ざけた。
象は愛する相手を失うことで生きる気力をなくすと知っていたので、そのことも心配だった。

数日後、象の孤児院からボランティアが訪れて、マックスが必要なものと彼のための専門知識が整う。
「飢餓状態の赤ちゃん象の世話は、飢餓状態の人間の赤ちゃんの世話ととてもよく似ています。プロトコルと手順が似ているのです」
ロバーツと妻は栄養失調の子どものためのセンターを営んでいたので、手順には慣れていたのだった。

そのスキルをもってしても、2人がベストを尽くしたにもかかわらず、マックスは10日間しか生きられなかった。

「全力で、できることはすべてやったが」
ロバーツはため息をついた。

「家族が虐殺されるという、心身ともに恐ろしい経験をして、残念なことにマックス自身もいのちを落とした」
彼の死因は牛乳だった。
村で彼が受けとった、唯一の心ある行為が、この結果につながってしまった。

<中略……このあとロバーツの生い立ちや試練を含め、彼のことが綴られています。当時4歳の息子をマラリアで亡くした体験など、現在の彼が彼たる所以を感じさせます>

かつてアフリカ象の群れの移動で知られたチャドでは、凶暴な密猟者らによって10年で4,000頭の象が殺された。
近年におけるチャドの象の頭数は1,000前後で、そのうち458頭は国立公園に住んでいる。
マックスだけが生き残った「フランガの虐殺」は近年最大の虐殺であり、国立公園の外で起こった。
公園内であっても2010年5月には26頭の動物が撃たれている。
それ以来は事態はよい方向に向かって3年間は密猟がなく、象たちは再び繁殖を始め、チャド政府は数百名の当たらしいレンジャーを訓練していた。

<記事はまだ続きますので、ご興味がある方は一番下に貼ったリンクから飛んでください>

アフリカ象は3年で10万頭が殺されています
象牙のために。
象牙を人間のアクセサリーにするために。

そうしてマックスのような孤児が悲しみと苦痛の中で、飢えと渇きに喘ぎながら命を落としています。
ロバーツのように、救おうとする人も命がけです。

それでも人間は象牙が欲しいのでしょうか?

以下が映像と記事です。
飛行機の中の、やせっぽちのマックスの映像を、どうぞ見てやってください。
混合ミルクをもらって、ロバーツに鼻を延ばして、わたしにはご機嫌に見えます。

マックス、ごめんなさい。
マックスの仲間たち、ごめんなさい。

The elephant that flew

こうした野生動物の問題も、犬猫の問題も、同じ延長線上にあると思います。
人と動物を一緒にするなと叱られることを覚悟して言えば、社会や大人からの抑圧や被害を受ける子どもも、社会的弱者という点では同様ではないでしょうか。







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