mako watanabe ***
like the ocean we share, we are one in the same ***
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会社のリフォームがスタートして、昨日、今日とペンキ塗り。
業者に依頼すればカンタンなのだけど、DIYプロ級でもある長年の友人を棟梁に据えて、ムラカミ君が一番弟子、非力なわたしが助手。
準備段階からして、もう大変。
まずは壁塗りに必要な60センチほどの空間をつくるため、家具を部屋の中心部へと移動。
資料などが入っている大きな棚は、抽き出しを抜いてからでないと動かせません。
ムラカミ君は細いのに力持ちで、一人でせっせと何でもこなしてしまうから助かります。
壁を洗剤で拭いたあと乾拭き、そして隅から隅までの養生に時間がかかります。
タイルカーペットの交換も予定しているので、床は汚れても構わないのだけど、そういういい加減さを棟梁は許しません。
用意が整って、ペンキが入った一斗缶の蓋をオープン。
最近のペンキは臭いがなく、むらになりにくく、速乾性と揃っていてすばらしい。
いざローラーで上から下まで、下から上まで、ザアッ、ザアッと塗ってゆきます。
目の前の薄汚れた壁が、見る見るうち、まぶしい白に。
上から下へ、下から上へ。
繰り返し、ひたすらに。
何も考えずに。
いいえ、まったく考えないわけではありません。
敢えて、こんな面倒ことをしている意味を考えていました。
母が一生懸命に守っていた会社を引き継ぐ気など露ほどもなかったし、託す相手も決まっていました。
しかし託すにはあまりに頼りなさ過ぎなのと、社内も人材不足で、何となくわたしが出社する状況が続いています。
その間、本当にいろいろなことが重なって。
人生、いつ何事が降って湧くかわかりません。
多くの方たちが心配し、支えてくれています。
でもやはり不安要素は多く、あれこれ考えて眠れない日が続きます。
不安でも、こわくても、前に進まないと。
わたしは常にぴんと張りつめていました。
半月くらい前かな、ある方からこう言われました。
「あなたが行きたいと思う会社にしないと」
それまで、母が生きていたころと同じように会社が動くのがベストと思っていたので、はっとさせられたひと言でした。
もう母はいないのだから、以前と同じにしようなんてはなから無理だったのですよね。
もうひとつ、はっとしたのは、わたしは出社し始めた一月から既に、気づかぬうちに「行きたい会社」にしようと努力してたことを思い出したから。
ごみ箱のように物が詰まったり重なったりしていた部屋を、とにかく片付けて掃除していたのです。
あまりの汚さに怒りさえ覚えながら、毎日大きなごみ袋をいくつも出しました。
埃にまみれつつ、整理したそこに空きスペースが生まれることで小さな満足を得ました。
母が亡くなってから一年以上、手つかずだったベランダに堆積したヘドロ状の泥をこそげ落とし、少しずつ手を入れた今は赤いミニバラとゼラニウムが花開いています。
家から運んだローズマリーに続いて、ミントとバジルを殖やしている最中です。
ゴーヤは3本、元気な二葉が天を仰いでいます。
白いペンキをたっぷり吸ったローラーを壁に沿わせるながら、これはわたしに必要な行為だったのだと実感していました。
同じ空間が、新しいいろに変わってゆく。
すべて完成後は、きっと空気もちがうはず。
きっとわたしも、ちがうはず。
終わりを迎え、再生が始まる。
それは悲しく淋しいだけでなく、楽しく明るいだけでもなく。
ただ連面と続く自然の理。

業者に依頼すればカンタンなのだけど、DIYプロ級でもある長年の友人を棟梁に据えて、ムラカミ君が一番弟子、非力なわたしが助手。
準備段階からして、もう大変。
まずは壁塗りに必要な60センチほどの空間をつくるため、家具を部屋の中心部へと移動。
資料などが入っている大きな棚は、抽き出しを抜いてからでないと動かせません。
ムラカミ君は細いのに力持ちで、一人でせっせと何でもこなしてしまうから助かります。
壁を洗剤で拭いたあと乾拭き、そして隅から隅までの養生に時間がかかります。
タイルカーペットの交換も予定しているので、床は汚れても構わないのだけど、そういういい加減さを棟梁は許しません。
用意が整って、ペンキが入った一斗缶の蓋をオープン。
最近のペンキは臭いがなく、むらになりにくく、速乾性と揃っていてすばらしい。
いざローラーで上から下まで、下から上まで、ザアッ、ザアッと塗ってゆきます。
目の前の薄汚れた壁が、見る見るうち、まぶしい白に。
上から下へ、下から上へ。
繰り返し、ひたすらに。
何も考えずに。
いいえ、まったく考えないわけではありません。
敢えて、こんな面倒ことをしている意味を考えていました。
母が一生懸命に守っていた会社を引き継ぐ気など露ほどもなかったし、託す相手も決まっていました。
しかし託すにはあまりに頼りなさ過ぎなのと、社内も人材不足で、何となくわたしが出社する状況が続いています。
その間、本当にいろいろなことが重なって。
人生、いつ何事が降って湧くかわかりません。
多くの方たちが心配し、支えてくれています。
でもやはり不安要素は多く、あれこれ考えて眠れない日が続きます。
不安でも、こわくても、前に進まないと。
わたしは常にぴんと張りつめていました。
半月くらい前かな、ある方からこう言われました。
「あなたが行きたいと思う会社にしないと」
それまで、母が生きていたころと同じように会社が動くのがベストと思っていたので、はっとさせられたひと言でした。
もう母はいないのだから、以前と同じにしようなんてはなから無理だったのですよね。
もうひとつ、はっとしたのは、わたしは出社し始めた一月から既に、気づかぬうちに「行きたい会社」にしようと努力してたことを思い出したから。
ごみ箱のように物が詰まったり重なったりしていた部屋を、とにかく片付けて掃除していたのです。
あまりの汚さに怒りさえ覚えながら、毎日大きなごみ袋をいくつも出しました。
埃にまみれつつ、整理したそこに空きスペースが生まれることで小さな満足を得ました。
母が亡くなってから一年以上、手つかずだったベランダに堆積したヘドロ状の泥をこそげ落とし、少しずつ手を入れた今は赤いミニバラとゼラニウムが花開いています。
家から運んだローズマリーに続いて、ミントとバジルを殖やしている最中です。
ゴーヤは3本、元気な二葉が天を仰いでいます。
白いペンキをたっぷり吸ったローラーを壁に沿わせるながら、これはわたしに必要な行為だったのだと実感していました。
同じ空間が、新しいいろに変わってゆく。
すべて完成後は、きっと空気もちがうはず。
きっとわたしも、ちがうはず。
終わりを迎え、再生が始まる。
それは悲しく淋しいだけでなく、楽しく明るいだけでもなく。
ただ連面と続く自然の理。
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