mako watanabe    ***   like the ocean we share, we are one in the same   ***               動物関連の記事を選びたい方は、カテゴリーの <ペット問題><@仕事> <動物福祉><動物関連イベント> からご覧ください。
全国の殺処分数は、この10年ほどでほぼ半減している。
国が動物愛護管理基本指針を策定したり、動物愛護管理推進計画が立てられたりして、たしかに状況は良くなりつつある。

それでもまだ年間に30万頭の命を奪っているので、先は長い。
センターによっては公示期限を過ぎた動物も収容し続け、生きるチャンスを待つところもあるが少数派だ。

センターに行けば、たくさんの、本当にいやになるほどたくさんの捨てられた動物がいる。
日ごとに区切られた収容房の中で、個別のケージで、残された時間を過ごしている……

奥の壁に張り付くようにして、微動だにしない犬。
私を怖がっているのかと思ったら、時間が経つうちじりじり寄ってきた。

逆に最初から、できる限り近づいてアイコンタクトを外さない犬。
ほんの数日前まで、この瞳は飼い主を一心に見つめていたのだろうに。

高齢の犬は痩せ細り、皮膚がただれ、爪がぐるりと伸びていた。
10年余りを、一体どんな飼い方をされていたのか。

それから、あどけない子犬、子猫たち。
生後間もないものから、数十日のかわいい盛りの彼ら。

センターを訪問するときは、どんなに心の準備をしても足りない。
私の心は追いつかない。

どうして
どうして
どうして

全然わからない。
そうして、しばらく何も手につかなくなる。


そんな中で、センターの前向きな姿勢や職員の方たちの取り組みは救いである。
愛のない人に飼われた動物が、せめて最期に情のある人間に世話されるのは救いかと思う。
殺処分を受ける彼らに与えられた、わずかな慈悲か……

そう思うことも、自分が楽になるためという気もする。
けれど努力するセンター職員に出会うと、本当にそう感じるのだ。


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