mako watanabe ***
like the ocean we share, we are one in the same ***
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昨日の午後、渋谷での出来事。
何あの混雑。
よくもこれだけ集まったというほどの芋洗い状態というか、驚きのごっちゃり。
若者たちよ、前を見て歩いてくれたまえ。
群れて立ち止まらないように。
いきなり向きを変えたり、長い手脚で勢いよく大きなジェスチャーをするでない。
食べながらも、メール送受信しながらも、どうか遠慮してほしい。
えっ、休日の午後の渋谷を縦断しようとするオバチャンが間違っていると?
……ま、たしかに。
そんなこんなで、時間つぶしにスターバックスに入ろうとしたら満席で、近くのタリーズへ。
ロイヤルミルクティーを持って座ったところ、私(オレンジ)が好きそうなシチュエーションがスタートしたのであった。
臨席には、お化粧しっかりの美形女性A(ピンク)。
隣に女性B(グリーン)、その隣に、やや地味目な女性C(レッド)がやってきて座った。
位置関係、オッケー?
店内の図

そこへだ。
Cの連れの男性(ブラック)が「オーダー何にする?」と、聞きに近づいたところ、A女が声をかけた。
「ヒガシヤマさ〜ん(仮名)」
微笑んでいる。
すると男性、戸惑いと露骨な不快感ありありの表情でこちら(A女の先に私がいるので)へ一瞥を送り、すぐに視線をC女に移したあと、そそくさとカウンターへ戻った。
テレビなら、ここで衝撃を現す効果音挿入。
じゃじゃーん!
注文カウンターに並ぶ男性の背中が見える。
シャツの奥に、つぅ〜、と冷たいものが流れているに違いない。
後頭部が見える。
その頭の中をさぞや忙しく働かせていることであろう。
今すぐその場を立ち去りたい。
いや、できるなら消えたい。
がしかし、それは叶わない。
2つの飲み物を手に、彼は仕方なく、覚悟を決めて、こちらに向きを変えた。
さて、三者は互いにどう出るか?
アイスコーヒーと抹茶フロートが出来上がる間に、彼なりに考えたらしい。
完璧無視は墓穴を深くすると。
取りあえず、席の前を通りすがりに彼女に向き合った。
彼女も見た。
訳ありらしき両者の視線が、しっかり交わる。
普通なら、ここで
「○○の●子です」みたいなことを言う場面。
しかし、彼女は違った。
ストローをかみながら、ただ悠然と微笑んだのである。
今回は「うふふ」なーんて、意味深な笑い声を添えて。
やるなあ。

これは男も困るよね。
もしも何でもない相手ならば、そして本当に誰だか思い出せないなら、そう尋ねたらいいところだし、そうでなければ「失礼、どこでお目にかかりましたか」くらいのことを言って、たしかめるかだもの。
もしも何でもない、関係ない相手ならね。
さー、困ったぞ。
さらに狼狽した男は「えっと?」とか「うう〜ん」とか言いながら、しきりに首を傾げ、考えるふうを(明らかに)装いながら針のむしろ席に着く。
それがまた大げさで、滑稽である。

その実にナイスなタイミングでBが席を立ち、私の右方向の視界がパッと開けて、男とC女の様子がよーく見えるようになっちゃった。
当然、C女は男に問いただす。
声こそ聞こえないけれど、長く生きているオバチャンには筒抜けも同然さ。
男はモゴモゴ答える。
眉間に皺を寄せたり、天井を見上げたり、う〜んう〜んと熱演に次ぐ熱演。
もう必死。

そりゃあ、そうよね。
まだ外は明るい午後5時前で、これから彼女と2人で過ごす長い時間がどんなものになるかが、すべてこの演技にかかっているんだもの。
雰囲気が一気に悪くなってきたぞ。
C女の声のトーンは高まり、哀れ男は天井に助けを求めるしかできない。
ここで驚くべきはA女の態度だ。
すぐ隣で起きている事象に目を向けることなく、ただ正面を向いたまま、ストローをかじっているのである。
あまりの不自然を、不自然でないと言い切る、いくつもの修羅場の経験者であろうことを思わせる素振りだ。
荒れ模様のカップル。
徐々に周囲が気にするようになり、ちらちらと見ている。
しかし、その一番近くにいるA女だけが、なぁんにも聞こえないかのごとく、広い公園のベンチに腰掛けて夕日を眺めているみたいに、ただただ前だけを見つめているのだ。
口元に、薄く笑いを浮かべて。
近来にない、ちょっとしたワンシーンなり。
さて、この結末を見届けたい気持ちは山々なれど、残念ながら時間切れ〜。
そろそろ約束の場所へ向かわねばならず、私は渋々立ち上がったのであった。
後ろ髪をがしがし引っぱられ、最後にレジのところでも未練がましく振り返った。
別アングルから見た、その時点では嵐一歩にまでに至っているカップル席。
店内の誰もがそちら方向を見る中、一人だけ別方向に顔を向けているA女。
ここも、何か効果的なBGMを流したいところだ。
あのあと、事態はどんな展開を見せたのか?
ヒガシヤマさん(仮名)の運命は?
こっちをユーストリームしたほうが断然おもしろかったに違いない。
何あの混雑。
よくもこれだけ集まったというほどの芋洗い状態というか、驚きのごっちゃり。
若者たちよ、前を見て歩いてくれたまえ。
群れて立ち止まらないように。
いきなり向きを変えたり、長い手脚で勢いよく大きなジェスチャーをするでない。
食べながらも、メール送受信しながらも、どうか遠慮してほしい。
えっ、休日の午後の渋谷を縦断しようとするオバチャンが間違っていると?
……ま、たしかに。
そんなこんなで、時間つぶしにスターバックスに入ろうとしたら満席で、近くのタリーズへ。
ロイヤルミルクティーを持って座ったところ、私(オレンジ)が好きそうなシチュエーションがスタートしたのであった。
臨席には、お化粧しっかりの美形女性A(ピンク)。
隣に女性B(グリーン)、その隣に、やや地味目な女性C(レッド)がやってきて座った。
位置関係、オッケー?
店内の図
そこへだ。
Cの連れの男性(ブラック)が「オーダー何にする?」と、聞きに近づいたところ、A女が声をかけた。
「ヒガシヤマさ〜ん(仮名)」
微笑んでいる。
すると男性、戸惑いと露骨な不快感ありありの表情でこちら(A女の先に私がいるので)へ一瞥を送り、すぐに視線をC女に移したあと、そそくさとカウンターへ戻った。
テレビなら、ここで衝撃を現す効果音挿入。
注文カウンターに並ぶ男性の背中が見える。
シャツの奥に、つぅ〜、と冷たいものが流れているに違いない。
後頭部が見える。
その頭の中をさぞや忙しく働かせていることであろう。
今すぐその場を立ち去りたい。
いや、できるなら消えたい。
がしかし、それは叶わない。
2つの飲み物を手に、彼は仕方なく、覚悟を決めて、こちらに向きを変えた。
さて、三者は互いにどう出るか?
アイスコーヒーと抹茶フロートが出来上がる間に、彼なりに考えたらしい。
完璧無視は墓穴を深くすると。
取りあえず、席の前を通りすがりに彼女に向き合った。
彼女も見た。
訳ありらしき両者の視線が、しっかり交わる。
普通なら、ここで
「○○の●子です」みたいなことを言う場面。
しかし、彼女は違った。
ストローをかみながら、ただ悠然と微笑んだのである。
今回は「うふふ」なーんて、意味深な笑い声を添えて。
やるなあ。
これは男も困るよね。
もしも何でもない相手ならば、そして本当に誰だか思い出せないなら、そう尋ねたらいいところだし、そうでなければ「失礼、どこでお目にかかりましたか」くらいのことを言って、たしかめるかだもの。
もしも何でもない、関係ない相手ならね。
さー、困ったぞ。
さらに狼狽した男は「えっと?」とか「うう〜ん」とか言いながら、しきりに首を傾げ、考えるふうを(明らかに)装いながら
それがまた大げさで、滑稽である。
その実にナイスなタイミングでBが席を立ち、私の右方向の視界がパッと開けて、男とC女の様子がよーく見えるようになっちゃった。
当然、C女は男に問いただす。
声こそ聞こえないけれど、長く生きているオバチャンには筒抜けも同然さ。
男はモゴモゴ答える。
眉間に皺を寄せたり、天井を見上げたり、う〜んう〜んと熱演に次ぐ熱演。
もう必死。
そりゃあ、そうよね。
まだ外は明るい午後5時前で、これから彼女と2人で過ごす長い時間がどんなものになるかが、すべてこの演技にかかっているんだもの。
雰囲気が一気に悪くなってきたぞ。
C女の声のトーンは高まり、哀れ男は天井に助けを求めるしかできない。
ここで驚くべきはA女の態度だ。
すぐ隣で起きている事象に目を向けることなく、ただ正面を向いたまま、ストローをかじっているのである。
あまりの不自然を、不自然でないと言い切る、いくつもの修羅場の経験者であろうことを思わせる素振りだ。
荒れ模様のカップル。
徐々に周囲が気にするようになり、ちらちらと見ている。
しかし、その一番近くにいるA女だけが、なぁんにも聞こえないかのごとく、広い公園のベンチに腰掛けて夕日を眺めているみたいに、ただただ前だけを見つめているのだ。
口元に、薄く笑いを浮かべて。
近来にない、ちょっとしたワンシーンなり。
さて、この結末を見届けたい気持ちは山々なれど、残念ながら時間切れ〜。
そろそろ約束の場所へ向かわねばならず、私は渋々立ち上がったのであった。
後ろ髪をがしがし引っぱられ、最後にレジのところでも未練がましく振り返った。
別アングルから見た、その時点では嵐一歩にまでに至っているカップル席。
店内の誰もがそちら方向を見る中、一人だけ別方向に顔を向けているA女。
ここも、何か効果的なBGMを流したいところだ。
あのあと、事態はどんな展開を見せたのか?
ヒガシヤマさん(仮名)の運命は?
こっちをユーストリームしたほうが断然おもしろかったに違いない。
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