mako watanabe    ***   like the ocean we share, we are one in the same   ***               動物関連の記事を選びたい方は、カテゴリーの <ペット問題><@仕事> <動物福祉><動物関連イベント> からご覧ください。
それってないんじゃないかとか、おかしいでしょうとか。
つま先が路上の小石にコツンとぶつかるみたいに、日常に潜む出来事に気持ちがつっかかって、いちいち心乱されたりすまい。
と思う。







若さのエネルギーがあれば、人にも物事にも正面からぶつかって、転ぶのも怪我するのもいい。
でも年齢を重ねると傷の治りに時間がかかるし。
だから障害物には注意しているつもりでも、3回に一度は、やはりつまづく。

傷つかずに生きるのは、きっと上手な生き方だ。
そう思うようになったのは、いつのころだろう?
気にしないよう、あてにしないように、って。
(個人的には不器用な人のほうが深みがあって好きだけど)

それでも巧くいかないときがある。
コツン、こつんと続けざまだと、ちょっとしんどくなる。
一歩が先に進められず、天を仰ぐような気分でいたら、電話が鳴った。







彼女とは、かれこれ長い付き合い。
その人生の喜びの舞台で、信頼する人から思わぬ言葉を投げつけられてショックを受けた顛末を、ひとしきり。
優しくて一生懸命な子なので、こちらの胸も痛んだ。

聞きながら、私の経験談など話すと、いちいち驚かれた。
「えっっ、マコさんでも?」
いくつになっても、どんな環境にいても、人間関係の小さな(小さくない場合もあるが)ぶつかり合いなんて変わりないのかもね。
河原の石みたいに、ぶつかり続けて丸くならないのかな。

電話がかかる直前に、自分のスケジュール帳に書き入れていた言葉を彼女に贈った。
8月のページ、一番上にある空白に、空色のボールペンで。
just let it go

彼女は、そうだねと笑った。
「そうだね、人生は命がけのお散歩みたいなもんだ」
うまいこと言う。

「喋れてよかった」と、彼女は笑い声を残して電話を切った。
そうか——私は長いこと喋れていないのかもしれない。
会話はたくさんしても、胸の内は伝えていなかったかも。
悲しいとき泣かなくてはいけないように、話さなくてはいけないのに。

親友は今、遠方に住まう。
スカイプでも会話はできるけど、冷えてるときは生身の人間に会いたいものだ。
さて、誰が付き合ってくれるだろう。







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