『 命あるものを「セール」とは 』
チワワ犬ブーム。ペットショップに必ずいて、繁殖家たちは「たくさん生まれました」という。だが、なぜそんなに産ませるのか。
案の定、最近「セール、チワワ10万円」などという看板を見かけた。売れずに大きくなりすぎたということだろうが、命あるものに対して「セール」とは一体どういう感覚なのだろう。
小さいうちに親から引き離され、おりの中で人目にさらされる彼らを思うと胸が詰まる。
わが家では犬猫6匹が家族同然に暮らす。中には捨てられていたのを見かねて拾った子もいる。保健所に届ければ即処分。飼い主を求める会に参加したりもしているが、助けようと努力しても一方で、金銭目的で増やす人がいては、まるで賽の河原の石積みだ。もちろん繁殖家の中には血統の研究に労力を費やすまじめな方もいるのだが。
大切な命を扱う仕事である以上、繁殖家やペットショップには厳しい規則を設け、飼育状態を頻繁にチェックする体制を整えてほしい。どうか安易な気持ちで命を扱う仕事をしないでほしい。
朝日新聞 声欄 2003年10月9日
by白玉